
スリランカ向け中古車輸出が急増
2025年、日本からの中古車輸出は大きな動きを見せています。
特にスリランカ市場では、7月に 10,969台 が輸出され、過去ピークである2018年を迫る勢いです。
スリランカに日本車が集まる理由
・3年以内の日本車は投資対象として人気
・耐久性・燃費性能に優れ、価値が高い
・国内需要に対して供給不足が続いている
一方、日本の中古車平均価格は 239万円 に上昇。2020年の200万円から値上がりし、 スリランカの消費者にとっては購入負担が増しています。
2025年1月~7月のスリランカ向け輸出推移(中古乗用車)
月 | 輸出台数 | 輸出金額(千円) | 平均単価(千円) |
---|---|---|---|
1月 | 2 | 5,257 | 2,629 |
2月 | 1,000 | 2,343,140 | 2,343 |
3月 | 3,840 | 9,765,841 | 2,543 |
4月 | 2,736 | 6,521,545 | 2,384 |
5月 | 4,973 | 12,281,232 | 2,470 |
6月 | 6,278 | 16,014,184 | 2,551 |
7月 | 10,969 | 26,295,030 | 2,397 |
特に7月の急増は注目され、前年同月比でも大幅な伸びが予想されます。
(情報元:e-stat)
中国勢動向とスリランカ市場への影響

スリランカでは中国製EVの流入も目立っています。最新報道によれば、中国のBYD製EV 約1,000台が税関で課税逃れ疑いにより差し押さえられました。
- 申告:100kW → 関税 約240万ルピー
- 実際:150kW → 関税 約540万ルピー
税額差は約300万ルピーと大きく、当局は6ロットに分けて2日間で持ち込まれた車両を港で押収しています。(出典:hirunews.lk)
この事例は、中国EVの存在感拡大を示す一方で、信頼性・透明性の面では課題が残ることを浮き彫りにしました。
国別比較(2025年7月)
国 | 輸出台数 | 輸出金額(千円) |
---|---|---|
UAE | 17,322 | 10,149,790 |
ロシア | 17,045 | 19,660,542 |
スリランカ | 10,969 | 26,295,030 |
チリ | 5,836 | 2,261,039 |
マレーシア | 4,372 | 20,160,369 |
パキスタン | 3,698 | 5,910,069 |
今後の見通しとまとめ
スリランカは今後も中古日本車の主要輸入国であり続ける可能性が高いです。
中国EVの進出はあるものの、制度面や品質で課題が残り、当面は日本車優位が維持されるでしょう。
スリランカ中古車掲載ランキング5選
メーカー | 代表的な人気車種 |
---|---|
トヨタ | ①ヤリス ②ランドクルーザープラド ③ライズ ④ハイラックス ⑤ヴィッツ |
スズキ | ①アルト ②ワゴンR ③スペーシア ④スイフト ⑤ワゴンRスティングレー |
ホンダ | ①ヴェゼル ②シティ ③CR-V ④フィット ⑤シビック |