リレーアタックとCANインベーダーを解説|今すぐできる盗難対策
スマートキーや車の電子機器が狙われる時代です。ここでは「何ができるか」と「すぐできる対策」を解説します。
リレーアタック(Keyless relay attack)
家の中にあるスマートキーの電波を外で受け取り、車にその電波を中継して「キーが近くにいる」とだます手口です。鍵を壊さずにドアを開け、ボタンでエンジンをかけられる車が狙われます。
リレーアタックで「できること」
- ドアの解錠(鍵を持っていなくても開く)
- ボタン始動の車はそのままエンジンをかけられることがある
- 痕跡が少なく気づきにくい
簡単な防ぎ方(すぐできる)
- スマートキーは、電波遮断袋やアルミ缶の中に蓋をして保管する。
- 夜間は明るい場所・監視カメラのある場所に停める。
- ハンドルロックやタイヤロックなど物理的ロックを併用する。
CANインベーダー(CANバス攻撃)
車の中には部品データをやり取りする線(CAN:コントローラ・エリア・ネットワーク)があります。その線にアクセスして信号を偽装する方法がCANインベーダーです。内部の通信を操作すると、ドアや一部機能、場合によっては始動に関わる命令を出せることがあります。
CANインベーダーで「できること」
- ライトやワイパー、警報の操作を誤作動させる
- ドアロックを解除する信号を送ることができる場合がある
- 条件が揃えば、始動に関する信号も操作できる可能性がある(車種・対策次第)
簡単な防ぎ方(すぐできる)
- メーカーが出すソフト(ファーム)更新を受ける。定期的にディーラーで確認。
- 中古で買う車や古い車は点検時にCAN周りの防御状況を確認する。
- OBD端子やECU周辺の物理的保護(カバー・封印)を検討する。
- 心配なら整備工場に相談し、ゲートウェイ分離や追加の防御を依頼する。費用は車種で変わる。
すぐできる簡単チェックリスト
- スマートキーを電波遮断袋に入れて保管したか?
- 車のソフト更新を受けているか?
- ハンドルロックやタイヤロックを使っているか?
- 駐車場所は明るく人の目があるか?監視カメラはあるか?
- OBD端子にカバーがあるか?普段から端子がむき出しでないか確認
盗難対策に役立つおすすめ防犯グッズ3選
まとめ(短く)
近年は鍵を壊すより「電波」や「車の内部ネットワーク」を狙う盗難が増えています。まずは スマートキーの保護・車のソフト更新・物理ロック を優先しましょう。不安な時はディーラーや警察・保険会社に相談してください。